IT運用設計の進め方

~運用設計ってどうするの~

VeriSM™モデルの全体像

 本記事では、VrriSM™モデルの全体像についてご説明したいと思います。

VeriSM™の3つの柱

下図はVeriSM™モデルの構成要素の関連性を表した、「VeriSM Pillers」という図です。

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VeriSM Pillers

出典:VeriSM™: Unwrapped and Applied

3本の柱として、

が存在します。


そして、それぞれの柱の「How(どうやって」という部分をカバーするように、

  • Management Mesh(マネジメントメッシュ)

が配置されています。

 

全体の流れを理解するためにそれぞれを簡単にご説明すると、下表のようなイメージになります。

企業ガバナンス 企業全体としての方向性・達成目標を定める
組織的ポートフォリオ 提供するサービス・製品と優先順位を決める
サービスマネジメント原則

全サービス・製品に適用される原則(守らなければならない事)を決める
※「原則」は「ガードレール」とも表現される

マネジメントメッシュ それぞれのサービス・製品に対し必要なリソース・環境・管理手法・使用技術を決める

 

VeriSM™というと、手法(Operational Model)としての「マネジメントメッシュ」の話題になりがちですが、ガバナンス・ポートフォリオ・原則といった最上位レベルの整理がない限り、マネジメントメッシュを作るべきではない(作れない)という事が、この図からもご理解いただけるのではないでしょうか。